どうもKeiです。かねてよりやらないとなぁと思っていた米国証券口座・銀行口座の閉鎖ですが、思ったよりも全然面倒くさかったので、ちょうど良いネタになると思い備忘録としてブログの記事にしました。
きっかけはこちら。Rebuild.fmという好きなポッドキャストで、ひげぽんさんが同様に米国の口座を閉じたとのことで、自分もやらないとなぁと思い立ったのがきっかけになりました。ひげぽんさんもかなり苦労された様子。
きっかけの二つ目は、この話を妻としていた時のこちら。
重い腰を上げるにはいいきっかけです。さて、なぜその資金移動が難しいのかというと、以下のような状況だったのです。
- MUFG傘下の米国銀行(ユニオンバンク)で口座開設、駐在中にメインバンクとして利用
- 途中米国の証券会社(Firstrade)で口座開設し、投資開始。
- 2022年に米国から帰国。口座はそのまま。クレジットカードもそのまま
- 2022年、MUFGが傘下のユニオンバンクを売却、US Bankに変更へ
つまり、現行ではFirstradeと紐づく口座はユニオンバンクであり、US Bankとは全く紐づいてない。そして帰国しているため米国の電話番号はなく、SMSや電話での2要素認証や多要素認証ができない(米国ではSMSとしてメッセージでのやり取りが一般的)。以下、当時の状況。本当に面倒臭い。。
ぼやいていても仕方ないので、まずは状況を整理して一つ一つタスクを処理していきます。まずはやらなければならないことを整理。
- クレジットカードの解約
- 証券口座と銀行口座の紐付け
- 証券口座のポジションクローズ(ETFなどの売却)
- 証券口座から銀行口座へお金の送金
- 米国銀行口座から日本の口座へ送金
- 米国銀行口座の解約
大きく分けるとこの6つ。特に、2、4〜6がとても面倒臭いです。はやくお終いにしたい。。ということで、行動開始です🔥
資産移動にあたっては、こちらの記事を参考にさせていただきました。
1.クレジットカードの解約
クレジットカードの解約はそんなに大したことはないです。カード解約をしたい旨をカードのチャットアプリで伝えると、先方が理由などを簡単に聞いてきておしまいです。で、なぜ私がクレジットカードをずっと保有していたかというと、当時メインカードはアメックスゴールドを使用しており、その時に貯めたポイント約16万ポイントが残っていたため。アメックスはポイントの有効期限がなく、かつマイルと1ポイント=1マイルで等価交換できるため、ずっと貯めていました。ANAのマイルに変えると有効期限が1年なので。。
ということで、クレジットカードはあっさりと終了です。
2.証券口座と銀行口座の紐付け
さて本丸です。証券口座と銀行口座の紐付け。これがまさに面倒で、何度も挫けそうになったところです。何が面倒かというと、先ほどにも書いた”米国の電話番号がない”点で、つまりは2要素認証ができない状態にあったのです。とりあえず、現状を打破すべく、まずはUS Bankの窓口に電話し、状況説明。US Bankの窓口は、現在もまだMUFGがサービスとして提供しており、その窓口に電話することで、状況を日本語で説明することが出来ます。さすがMUFG、神である。株握りしめとくね。
ここでしたことというと、まずは住所や電話番号の変更です。証券口座の住所、電話番号も変更したのですが(それも一苦労しましたが)、銀行口座と証券口座の情報が不一致だとまた面倒臭いかなと思い、いずれも日本の住所・電話番号に変更しました。
その後、Firstrade側の紐付けを試みるも以下のような状況。
そうです。2要素認証の電話番号が10桁の電話番号で、アメリカの古いもののまま。何度やっても新しく登録した日本の番号になりません。当然だよね、だってアメリカだもの。。
ここで挫けること数日、調べてみると1週間の間だけアメリカの電話番号を持つことができるサービスなどもあるようですが、これは主に米国の旅行などで使えるもののようで、銀行などの機関に登録しても使えないという書き込みも。結局そのサービスは使わず、なんとか出来ないかと色々とやっていくと。。
できました(涙)。ついに紐付けができました👏。なにをやったのかというと、電話での2要素認証を無視し、メールアドレスの登録をしたことでメールでの2要素認証ができるようになったのです。その手があったのね。。初めから教えておいてよ。。
ということで、やっと2要素認証を使って米国口座と証券口座の紐付け完了です。大仕事だった。。
3.証券口座のポジションクローズ(ETFなどの売却)
さて、ここはそんなに難しくありません。ただ全部の個別株やETFを売却です。Firstradeでは1単元未満の売却が指示できないのですが、調べてみたら単元未満は自動で売却してくれるようでしたので、そのまま売却指示。
こちらも難しくなく終了。一時単元未満が残るという謎な現象が続きましたが、数日でそれらもなくなり一安心です。大ごとにならずよかった。。
4.証券口座から銀行口座へお金の送金
さて、本丸第一弾、証券口座から銀行口座への資金移動です。ここがおそらく一番大変だった。というのも、何を要求されているのか分からなかったり、スクショ資料だと資料として使えない、などのやりとりを何度もFirstradeとやりとりしました。ここだけで3回も苦難は続くポストをしていました😭
問題だったのは、
- 住所や名前の入ったUS Bankの情報を送ること
- 銀行の取引明細書を送ること
でした。そのため、カリフォルニアの期限切れの免許書コピーや銀行の取引をPDF化して送付したり何度かするも、同じように資金移動がペンディングに。仕方なく再度US Bank窓口に電話することに。
そしてやっとこさ分かった。よーく見ると見逃していた”official”の一文字。そうです。取引明細の記録をきちんとUS Bankが発行する書類で送付しろ、とのことでした。確かに見てみると、毎月銀行から明細が届いており、ダウンロードできるようになっているではないか…。普段アプリで口座の数字しか見ないから、こんなのがあるなんてシラナカタヨ…。ということで、銀行発行の明細書を送付、そしたら数日後、急にアメリカから電話が。
何かというと、金額が大きく、お金の移動の理由を教えて欲しいとのこと。なるほど額が大きいとこういう念の為の追加確認があるのね。なんだかお金持ちになった気分ですね😆
すでに夜10時を回っており、電話に出れたのは幸運でした。なぜかというと、私は通常夜10時にはすでにかなり出来上がっており、寝ている時間だからです笑。酔っていても英語でやり取り出来るくらいには英語力が上がっているようで、英語の勉強をやっていて良かったなと痛感しました。
5.米国銀行口座から日本の口座へ送金
本丸第二弾である米国からの資金移動。こちらは日本語で電話でのやり取りをすることで指示ができるので、時間はかかるものの安心感があります。内容としては、送金金額や日本の銀行口座の番号、手数料、USDで送金するか円で送金するかなどを電話でやり取り。金額が金額だけにやり取りは細かく、電話も20分以上におよぶ長電話となりました。
そして送金依頼をして数日、ようやく資金移動が完了し、無事に資金が日本へ。金額にして1,143万円。デカい。デカすぎる資産です。
6.米国銀行口座の解約
さてここまで来ればあとはそんなに大きな話ではなく、再度US Bankのコールセンターに電話し、口座解約をする旨伝えるだけです。長かった米国資金移動もやっと終わり。長かった。お疲れ、自分。乾杯、自分。
まとめ
さて、米国の資産移動のお話ですが、一点大きなミスをしました。TTBが悪いためドル建てで資金移動をしましたが、日本の指定口座はMUFGの普段使っている口座を指定。はい、そうです。日本口座です。US Bankの送金指示はドル、口座は日本口座。もうお分かりですね。当然日本円で着金するしかないんです。まぁやり直せばいいんですが、TTBが150円近くだったため、面倒くさくて日本円で依頼しました。
ちなみに、US Bankではドルで送金指示しても、日本のMUFGでのTTBレートを採用してくれるのでそこは救われました。本来であればドルで保有しておけば、この円安でもう少しは稼げたかもしれませんが、円安の影響は保有しているオルカンなどの投資信託が担ってくれるということで。
ということで、少し長くなりましたが米国口座の解約のお話でした。皆さんはぜひ米国駐在中に解約することをお勧めします。
それではまた!