【転職実話】海外駐在員が転職活動を進めてみた 終編【専門商社】

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どうもねこです。前回は転職活動完結編ということで書きましたが、今回は実際に転職活動を終えて、その後(というかそれも転職活動のうちか?)という転職を上司にどう伝え、終わりに向けどのようなやり取りが行われたかという話をしたいと思います。

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オファー面談を受けて

最終面接を終え、無事に内定が出たところで、みなさんにはおそらくオファー面談というものが待っています。特に緊張するものではなく、その会社の給与体系などがどうなっているか、また改めて福利厚生(借上社宅制度、持株会、自己啓発支援制度など。某社では50万円までの書籍代半額補助というのがありました。羨ましい。。)を含めた給与、仕事内容のオファーを受ける形になります。まぁ実際には転職後に当初と仕事がガラッと変わることがあるのですが(実話)。実際に私も、同じグループの人間がグループ会社へ出向になった影響で、その仕事を引き継ぐ形となりました。

さて、オファー面談の内容で満足した場合、あとは転職を決意するのみです。ただ、これがある意味で転職活動において最も難しいものになると思います。実際に私がそうでした。

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転職活動を上司に打ち明ける

ついに決意をしたところで、実際に上司に転職を伝えに行きます。私の場合、金曜日に打ち明けるということを決めつつ、実際に打ち明けに行こうと思ったタイミングでやはり戸惑ってしまい、1週間遅れの金曜日に伝えることになったのを今でも覚えています。また、実際に上司のデスクに行く時も、本当に心臓がバクバクだったことを思い出します。転職先に転職の決意を伝える猶予をもらえるのが2週間程度なので、チャンスは2度ほどしかないと思ったほうが良いと思います(別に金曜日でなくても良いのですが、上司にも考える暇、思いとどまらせる暇を与えるということで、金曜日が良いようです)。

さて、上司に伝えるにあたってのTipsになりますが、以下のような点は気をつけて伝えましょう。

  • 転職します、と断言する(めちゃくちゃ難しいです)。中途半端な伝え方をすると、引き留めにあって気持ちが揺らぎます。場合によっては果ては閑職へ、ということも考えられます。
  • 転職する理由を伝える(前向きな理由のみ。但しやむを得ない理由がある場合はそれも可)
  • 転職先を明かさない(私は一部破っちゃいましたが)

特にアメリカの駐在員中での転職ということで、私の場合は、上司、本社部長、本社本部長(役員)というところで引き留めに合いました。ただ、私の場合は転職の理由が少し特殊(駐在時に治らない病気を疾病した)ことで、今のうちに稼いでおきたいということを率直に伝えました。それでも再三にわたり引き留めにあい、部長と本部長からは2度も電話で話をすることになりました(それぞれ1時間ほど)。なにより、駐在中にそのまま転職をするパターンというのが過去に一例しかなく、社内でも結構揉めたようです。そこら辺は転職活動をする際には十分に注意した方が良いと思います。

また、転職先を明かさないのは、転職先が全く現職と関係がない場合はいいのですが、大手になればなるほど、多少なり関係(取引)があることが多く、また業界も似た業界に行く場合には転職後も現職の人と継続して仕事をする可能性があります。そのため、現職を辞める際にも関係構築はしっかりとしておき、転職後にその関係が悪化しないようにしましょう。

帰国の準備

転職に合わせて、当然ですが私の場合は帰国作業というものが発生しました。実際にはアメリカでの退去手続きもろもろ、退職手続きもろもろ、飼い猫のワクチンなどの書類関係もろもろ、新しい職場に提出する書類もろもろ、帰国後の家(駐在時に家は引き払っていたため、家なし)の手続きもろもろ…と永遠に必要な手続きが発生します。

私の場合は大項目(帰国、退職、転職、入国後)中項目(銀行、警察署、役所)小項目(免許証住所変更、電気代、携帯)などに分けて分類、締め切り等を記載してスプレッドシートで一括管理してどんどんやることを進めていきました。この時はかなり忙しく作業をしていて、正直仕事は半分ほどしか手付かずといったような状況でした。

とくに帰国後の賃貸に関しては、実際に必要な書類が原本だったため、書類をPDFで送ってもらい、アメリカで印刷して書き込み、原本をUSPSで送付したりしていました。猫を飼っているため、猫が住める家で、かつ家から通勤時間が30分のところを検索し、良さそうな物件を見つけ、オンラインで不動産屋に問い合わせ、その後オンラインで内覧をするなど…。コロナ禍でいろんな物がオンライン化され、それに皆が慣れていったんだなと改めて感じました。

それと同時並行で、社内での関係者への説明、帰国することになったため部下を含めた引き継ぎや説明など、日々忙しく過ごしていました。

引越しで一番揉めたのが引越し費用。内規には駐在員の帰国時の引越し費用は会社が負担するとありますが、これは会社を辞める人間には該当しない、と言われかなり揉めました。会社を辞めるまで駐在員ですし、会社を辞める人間の場合は該当しないという文言はどこにもないので、その理屈はおかしいという話をして、何度かやり取りをしたところ、結果としては一度本社に戻る形とし、その月の終わりに退職という形にしてもらいました。この辺は本当にグレーで、これまでの行いや上司、またその上の考えに依るところが大きいと思いますので、海外駐在員の駐在中の転職は本当に十分注意した方が良いと思います。

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最終日の挨拶、退職

最終日は本社に顔を出し、お世話になった部署の皆様に挨拶をして過ごしました。依然コロナ禍ということもあり、会社に来ている人間の数はそれほど多くなかったため、ご挨拶をしたかった方に出来ないということもありましたが、それでもなんとか皆様にメールを送ったり、対面で最後のご挨拶ができてよかったなと感じます。一つ意外だったのが、人生の諸先輩方が温かいアドバイスをしてくれたことでした。心情の変化を押さえるために日記書くといいよ、とか、元上司は自分の挑戦(この方は若くしてUSCPA取得、今はMBAを目指していました)話や、お子さんのご病気の話など(私もアメリカで大病を患ったため、この話をしてくれたんだと思います)。なんて優しい人たちに囲まれなが仕事をしていたのかと感じました。

転職活動を全て終えて、今の心境

引越し後も、家具家電の購入や諸々の住所変更、引越し荷物の整理など、本当に時間が過ぎるのがあっという間でした。今月は転職後1年ということで、振り返ってみると以下のような感じかなと思います。

  • メーカーと商社ではメーカーの方がはるかに立ち位置が上で、常にメーカーからのプレッシャーを感じる。商社業は納期に間に合わせるために本当に素早いレスポンスが求められる。かつメーカー側、販売側両方の対応が必要。
  • 意外と英語を使わない。当然だが駐在中が一番使う頻度が高く、オンライン英会話等で維持する必要がある
  • 給料はさすがに高い。4桁万円は確実に保たれそう。応募時提示される年収はボーナスが最低支給額のときの額のため上下はあるが、好決算の時のボーナスの上振れがかなり高い。ここ最近のインフレ対策もあり、3%程度の基本給引き上げもされた(インフレ率4%くらいいってるけど。。。)
  • 精神的な疲労は大きい。やはり転職して一番しんどいのがネットワークがない中で仕事をする必要がある点。

これでひとまず転職活動編が終了になります。また思いついたら追記しようと思いますが、結構長くなってしまいました。転職活動が成功だったか、という点については現時点ではまだ結論をつけられないかなと思います。年収は上がりましたが、全体的なQOLや将来のキャリアなどもあります。

その点を含め、しばらくしてまた振り返ってみた際に、どうだったかを考えたいと思います。

それではまた。

プロフィール
ねこ

メーカー研究開発→海外法人営業→アメリカ駐在→商社勤務→またメーカー予定
海外駐在中の経験から、副業や投資、健康、資産についての話を中心に、色々とまとめています

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